職場のパワハラ・いじめなどがひきこもりのきっかけに!【8050問題】

いま巷で問題となっている「8050問題」。
80代の親が、50代の引きこもりの子供の生活を支えているというもの。

実は、うちの家族でも同じような問題が起こっています。
妹が引きこもりになっているのだが、今、親は70代で妹が40代なので、8050問題予備軍といったところです。

引きこもりになったきっかけ

妹は20代半ば頃から引きこもりがちになっていったみたいで、仕事に行き始めたと思ったらいつの間にか辞めて、次がやっと見つかったと思ったら1週間もしないうちにまた辞めたりしていたようです。しかも採用時に身元保証人が必要ということで、わざわざ親が保証人になったいうのに1週間で辞めてるんです。保証人までなってもらっているのに、1週間で辞めてしまう気持ちが正直自分には全くわからない。

そんな調子だったので、「我慢とか忍耐力ってのがないんだろうな」と思っていました。

時はさかのぼって、自分が中学生の話。その頃は、生活も厳しく県営のボロい長屋に住んでいました。高校受験も、「行かせられるのは公立の高校だけ」と言われ、滑り止めとして私立高校を受けることが出来なかったのです。

その頃の自分は、公立の高校を目指していたけど、希望高校に入るには偏差値がギリギリという感じでした。悩んだ末に、希望の高校を専願で受けて落ちたらどうしようもない、かと言って滑り止めとして私立高校を受けられない、あ〜〜〜〜と悩んで出した結論が、余裕で受かりそうな公立高校を選ぶことに。

当然ながら余裕でその高校に合格。しかもレベルをかなり落とした高校だったので、クラスでは1番の成績で合格したらしい。
ありがたみがほとんどない「クラスの一番」にモヤモヤしながらも、楽しく学校には行ってました。

それから数年。時代はバブル真っ盛り。
貧乏だったうちの家族も、一軒家を建てられるまでになっていました。

その頃です。高校受験を控えた妹の成績が思わしくない。このままだと受かる高校がないかも、みたいな話を親がしていたのです。
「このままじゃ行くところないから私立高校を受けされる」って。
ん?頭悪くても入れる公立高校はあるのに?何言ってんの?

3人兄弟の上2人は、貧乏だから私立は受けさせないって言ってたのに、一番下の子は私立に行かせるんかい!って感じでした。経済的にも余裕が出てきたのでまぁそういうことも分からなくはないんです。

しかし、その一番下の妹が長い間引きこもりになっているんです。

親としては、一番お金をかけたはずなのになんでこうなったんだろう?とか思ってるかもどうか分からないですが。

そんなある日、
・これまで何で引きこもりになったのか?
・きっかけは何だったのか?
ということに関して、親は周りに言うことはなかったのですが、いよいよ自分たちで手に負えなくなったのか、ポロッとその話をしはじめたのです。

引きこもりになった原因は、バイトに行っていた職場の上司にボロクソ言われたから」と。

妹がどんな仕事ぶりで、なんでボロクソ言われたのか詳細は分からないのですが、その夜、職場の上司が「言いすぎてしまいすまなかった」という電話をしてきたらしいのです。

もしホントのブラック上司だったら、わざわざ電話して謝ることはしないだろうし。

やる気のない仕事をしたのか、単純に不器用すぎて仕事ができなさすぎたのか、謎のままです。

 

中高年のひきこもりの原因が職場に?

そんな引きこもりになったきっかけを聞いたあと、あるツイートが目に入りました。

上司からボロクソ言われて引きこもりになったという意味で、あー、妹もまさにこれに近い感じだったのかなと感じました。

妹の場合は、その日の夜に謝罪の連絡をしてきているので、職場のパワハラなのかちょっと判断しかねますが、本人が極度のストレスを受けてしまったということでいうとパワハラに近かったのかもしれません。

そしてその経験が、次の職を探すという行動の足かせになってしまったのかもしれません。

勉強ができなくて、とくに努力せず苦労せず私立高校に行った妹。なのでこれといった努力や挫折をあまりしていない気がします。温室で育てすぎて打たれ弱いってこともあるのでしょうか?

ただ学生時代に挫折を味わってない人でも、社会でやっていけてる人もいます。

ということは、人によって受け取り方が違うということで、原因を特定するのは非常に難しいのです。

 

ちなみに、ゼネラルリサーチ株式会社が発表した引きこもりに関する意識調査の「引きこもりとなった原因を知っていますか?」という質問の結果を見ると、引きこもりの原因として中学校時代のイジメ、仕事での自信喪失など、何らかのキッカケがあったと回答した人が全体の75%にも及ぶことが分かります。

ただ単に面倒くさいから働かないという人のほうが少ないということです。

引きこもりの親にも責任はある?

引きこもりが長ければ長いほど、社会復帰は難しいと思います。実際、妹が働きに出て自立した生活をしている姿を今は想像することができません。人からアドバイスされても逆ギレをしてしまい、現状話し合いができないのです。

そんな引きこもりの子供を持つ親にも、問題があるような気がしてならないのです。

何もしなくても、何不自由ない生活を提供し続けているからです。朝からテレビを見たり、ゲームが出来るんですから、そりゃー楽ですよね。しかも逆ギレしとけば親もおとなしくなるって学習してしまっているので悪循環です。

何で楽できているのかを考えようとも理解しようともしない、将来親がいなくなったときのことを考えて行動をしようということにならないのも分かる気がします。

そんな引きこもりの妹に対して、これまでの親の対応にはビックリしています。

あとから聞いた話ですが、就職活動するのに車が必要だろう、と軽自動車を買い与えていたのです。もちろん、それをきっかけに就職活動をすることはなかったようです。

同じように、連絡手段が必要だろう、と携帯電話も渡していたのです。月々の料金はもちろん親が支払っているのです。

また、親と同居しているのですが健康保険の費用も、親が支払っているようです。

家族ができることって何かある?

妹が引きこもりになっておそらく20年ぐらいだと思いますが、それまで家族が何もしなかったかと言うと、そうではないと思います。

決していい方法とは思えませんが、就職活動をするために、車を買ってあげたり、携帯電話を渡したりしていたのは確かです。親としては何とかしないといけない、とは思っていたのでしょう。

しかし、結局その車を使って就職活動はしなかったようで、さらに快適な引きこもり生活ができるようになったんじゃないか、と感じてしまいます。

結果論ですが、引きこもりの原因が分かった段階で対策を打てたら、他にもなにか別のサポートや対策方法があったのではないのかと思っています。

現に私は、妹の引きこもり生活が20年近くになった時に引きこもりになったきっかけを聞いたぐらいで、ずっとちょっとでも嫌だと辞めてしまうワガママ野郎と思っていましたから。

でも上司からメチャクチャ怒られたということが原因なのなら、
・上司が短気なだけだったのか?
・自分には合わない仕事内容だったのか?
が分かるだけで、次何をするのがいいか考えられたと思います。

自分に合わない仕事だったがゆえに失敗をして怒られたと言うなら、給与が少し安くても自分にあった仕事を探すほうがいいでしょう。ただ、プライドが高かったりすると「そんな安い賃金だったら働きたくない」ってなるかもしれません。その場合は、折り合いのつけられる範囲で仕事を探し続けることになるかもしれない。ですが大事なのは、引きこもり生活を始めさせない!ということのような気がしています。

人間は楽な方へと流れてしまうもので、何もせず、家賃も食費もいらない生活が始まってしまったら、もとに戻るのはとても大変なのことでしょう。

親は自分の子供なので責任を感じてると思うんですが、20代なかばともなればいい大人なんです。サポートするのはいいのですが、フルサポートをする必要はないと思います。

さいごに

本気で社会復帰を考えているのなら出来る範囲で妹をサポートはするつもりですが、親族のほとんどは親切心で何かしても全て仇になるので「触らぬ神に祟りなし」と感じてしまっています。

まずは本人が動く意志を持つこと、あとは親が自分たちでは解決できないぐらい深刻な状態になっていることを自覚して、外部の専門家に相談できるようになる必要があると思います。双方が、親離れ・子離れ出来ない状況だと何も解決しません。

ただ、外部のカウンセラーに相談してもなかなか解決することは難しいのも事実です。

ゼネラルリサーチ株式会社が発表したアンケート結果を見ると、カウンセラーや家族・行政に相談した結果、解決したのは4割程度で残りの6割は解決に至らないことが分かります。

社会問題になっている「8050問題」。少しずつサポート体制が増えていくかもしれないですが、現状を見ているとかなり根が深い問題です。

本人に期待するとプレッシャーになるだろうからあまり期待しないようにしてますが、少しでも前を向いてくれるといいなと感じる今日このごろです。